ソーシャルワーク実習Ⅱ/実習指導

【実習前指導:授業の目的と概要】

 相談援助機関におけるソーシャルワークの内容や機関の特性について学び、またこれまで学んできて知識・技術や態度を実習へ向けて統合化させ、実習において各人が学ぶべき事項を明らかにし、実習課題・実習計画を立案する。

 

 講義とグループ学習によって、相談援助機関における実習を行うために必要な基本的な知識・技術や価値・倫理の考え方について、これまでの授業や実習での学びを復習し、また新たな知識を補充して、実習に備える。

 

【ソーシャルワーク実習Ⅱ:授業の目的と概要】

 主として相談援助活動を行っている機関において実習を行い、実際のソーシャルワークの知識・技術を習得するとともに、自らと向き合うことで援助活動における価値や職業倫理に関する考えを深める。

  1. ソーシャルワークの対象とするニーズに関する理解(利用者や家族、集団、地域社会のニーズ理解)
  2. ニーズに基づく援助方法に関する理解(コミュニケーション技法、面接技術、支援計画の作成、権利擁護、エンパワメント、援助の評価等を含む)
  3. サービスの提供方法に関する理解(他職種との連携、チームアプローチ等を含む)
  4. サービス提供組織の運営に関する理解(就業規則、組織運営等を含む)
  5. ソーシャルワークの理論的課題に関する理解(各援助モデル、アウトリーチ、エンパワメント、ネットワーキング、社会資源の開発・活用等を含む)
  6. 社会福祉制度の課題に関する理解
  7. ソーシャルワークを展開するうえでの価値・倫理と自己理解(職業倫理等を含む)

【実習後実習指導】

 ソーシャルワーク実習Ⅱで学んだソーシャルワークの知識・技術と、自らの自己理解を踏まえた価値・倫理などの諸問題について整理する。それを踏まえ、今後さらに学習すべき知識・技術や配慮すべき自らの傾向・態度についての課題を明らかにする。

 実習体験に基づくソーシャルワークの対象とするニーズ、それに即した援助方法、サービス提供方法、組織運営、ソーシャルワークの理論、社会福祉制度に関する現状と課題、などに関する理解を、主としてグループ学習を通じて行う。また報告書の取りまとめや報告会を実施し、学生の学びを共有する。