【授業の概要】
これまでの社会福祉士養成課程での学びの集大成として、各分野の講義、ソーシャルワーク実習および演習で学んだ知識や技術を生かし、コミュニティへのアプローチを構想する。
ソーシャルワークの実際の展開は、所属する部署、様々な部署から構成される組織、組織が位置しまたは対象とするフィールドとの関係を結びながら行われる。本演習では、関心のあるテーマが近い学生メンバーでグループを作り、ソーシャルワークを実践する主体となる組織構成員の立場になり、実際に当該課題に対して地域社会や日本及び世界に対してどのようなアプローチで援助実践を行っていけばよいのかについて、演習形式で学んでいく。文献等資料の調査・現場見学・聞き取り調査などを通じて課題に対する情報を整理して問題の所在を明らかにし、各グループが援助主体を定めて援助の展開過程・プロジェクトの計画書・実施要項を作成する。最終日は発表会によって他のグループと共有する。
【教育目標】
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各人が社会福祉学科で学んだ知識及び技術を実際の社会の課題に照らし合わせて統合化し、行動及び発言を行う。
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グループ学習を通じて、自らの専門的知識や技術を発揮しつつ、他者の行動や意見を受け入れながら、協力して課題を解決する力を養う。
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学んだ成果を様々な関心を持つ人々に論理的にわかりやすく説明し、共感を得ていく力を獲得する。
【授業計画】
- 講義(2コマ)
授業の目的と方法
地域・社会アプローチの方法と展開過程
基礎情報の収集・分析の方法
フィールド・リサーチについて
- グループ活動(10コマ)
課題設定のディスカッション
基礎情報収集のための役割分担
ワーカー・システムの設定
クライエント・システムの設定
ターゲット・システムの構想
アクション・システムの構想
グループ活動
フィールド・リサーチ先の検討
調査概要書の作成
フィールドとの連絡調整
フィールド・リサーチ
リサーチ結果のまとめ
活動計画書の作成
- 発表会(2コマ)